2018年8月2日木曜日

Self portrait #1 数日前にとても素晴らしい質問をいただきました。自分のことを考える良いきっかけにもなり他にも同じことを思った方たちの参考にちょっとでもなればと、この方に了承を得て公開で回答させていただきます。 超長文で、2回に分けてお届けさせていただきます。 Q、 初めまして。大学2年で今年の春成人式の振袖をきめるために、はじめて着物の売っているような場所に行き着物に興味を持ちはじめました。そしてインスタでsalaokabeさんのアカウントを見つけて着物のスタイリストになりたいと思いました。けれど何から始めれば良いのか全く分からず、無知な状態です。よかったらどのように着物スタイリストになったか、どのようなことが必要なのか教えていただきたいです A. 大学2年生の時点で着物の美しさに目覚め、将来の夢も考えられた時点でもう素晴らしいです。 私がそのくらいの時期は着物わざわざ着る意味も分からず、 毎日楽しく遊ぶことしか考えてませんでした。 さて、どうやったら「着物スタイリスト」になれるか。という質問なのですが、それはとても簡単です。「はい。私は着物スタイリストです。」と言った時点から着物スタイリストです。 着物スタイリストは国家試験をパスしなければ、違法であるとかは全然ないので、着付けも、着付けの師範免許も民間資格というなかでの事なので、これが無くては違法で着物スタイリストになれないということはありません。はっきり言って言ったもん勝ちです!学校に行かねければとか着付け教室に通わなければとかではありません。私のスタートもこんなもんでした。もともと着物は大好きでよく着ていたので、口コミで着付けができる人みたいに広がって、自分で着てる以上に人に着せるのが自分でも面白くなって来て下の息子が小学校に入る機会に「自分の好きなこと仕事にしてみたいな」てな感じでオフィシャルにビジネススタートさせました。だからこの時点で「言っちゃったもん勝ち着物スタイリスト」ですね 笑。 でもその前に「プロの」とつくとちょっと変わってきます。 プロの着物スタイリストとはその提供する技術や知識に対してお金をクライアントもしくは雇用会社が支払う価値があると認めたとき、つまり報酬が発生した時に初めて「プロの着物スタイリスト」と言えるのではないかと思います。 一言に着物スタイリストと言ってもその道は様々です。ホテルや結婚式場、または撮影現場で着付けを担当するスタイリストさん。着物屋さんで働くもしくは経営しながらお客様にアドバイスをするスタイリストさん、フリーランスでアドバイスや着付けを提供するスタイリストさんなどなど。私のは一番最後のカテゴリーになりますが、私個人に限ってはかなり特殊なのであまり参考にならないかもですが、後で話します。 一番の結婚式場などで働くスタイリストさんはその着付けコースがある学校に通うのが一番近道だと思います。会社やクライアントからの要望を100%時間内で形にする高い着付け技術が必要な現場ですね。日本の会社とかだったら民間資格ではありますがある程度名の通った資格があった方が入社しやすいのかもしれません。 2番目の着物のお店やさんのスタイリストさんは、その店の持つ個性を理解し、そのお客様に合った着物をアドバイスできる着物に対する高い知識とセンスとコミニュケーション能力が問われるところですね。どんなお店に行くかにもよりますが、高い着物センスとやる気と知識が共通してものを言いますね。これはその好きなブランドの着物屋さんに行って、「ここで働くにはどうやってしたらいいのですか?」って聞いちゃってもいいかもしれません 笑。 3番目のフリーランスですが、これはかなり幅の広いくくりなので一概にはいいかねるのですが、 私に限ってはほとんど「着物」とつく物はなんでも任されちゃうなんでも屋です。 着付け、撮影スタイリング、スタイリングアドバイス、撮影アシスタント、販売、レンタル、着物を使った特殊スタイリング、ワークショップ・・・とにかくメルボルンにそういうことが出来る人が多くはないので「着物」ってついたらあの人に頼めばいいや!的になんでも来ますw まさに隙間産業! 後半へ続く・・


0 件のコメント:

コメントを投稿