2018年8月21日火曜日

Who said you can’t start kimono life until you spend lots of money to purchase whole set of kimono and accessories ? I can start my kimono life from $1! This is one of my favorite kimono I bought 15 years ago Shitennoji Flea market in Osaka. It was just $1 . You can wear your turtle neck shirt and half pants instead of Juban undergarment and you can use your knitted scarf instead of Obi belt. You still need 2 Koshihimo tie but just tear used thin cotton bed sheet 5cm wide 2m long, it is not so difficult to start isn’t it? 着物を着るようになった私の大きなきっかけは、オシャレがかなり安くできるとわかったから。 え?着物って高いんでしょ?とお思いの方もいるでしょうが、実はそうでもないんですよ。 洋服だってそうでしょ?「洋服って高いんでしょ?」 って聞かれたら、「高いのもあるし安いのもあるよ」って答えるでしょ? 和服だって全く同じ、問題は何を選ぶか。 場合によっては100円からだってプチ着物生活スタートできちゃうんですよ。 こちらは約15年前に大阪に住んでいた時に四天王寺の市で見つけたジャージ素材の市松模様の着物。 100円 大量のみかんの廃棄生ゴミの横で捨てられてるんだか、売っているんだかわからない状態で置いてありました。まさに捨てる神あれば何とやらですよ。今でも大好きで良く着ている着物です。 なかなか100円で見つけるのは至難の技でも1000円以下で今でも骨董市やフリーマーケットでウールの着物は手に入るはずです。 この手の着物は家で洗えるのも素敵なところ。 帯の代わりにいつも首に巻いてるニットのマフラーを。長襦袢がなくたって中に7部丈のパンツとタートルネックのシャツ着てしまえばいい。腰紐代わりに2mくらいの薄い綿生地を5cmくらいに裂いてあげればグリップの効く腰紐代わりになります。足だっていつもの靴下と革靴で。 ここぞとばかりの着物から手を出すからなかなかその「ここぞ」が来なくて着る機会がないまま終わってしまう。それなら「ここぞ」以外の家でくつろぐ時から気軽にスタートしてしまえばいい。 右は昨日のお出かけスタイルのジャケットの中のコーディネート。 名古屋帯の未仕立て生地があったから、そのまま芯も入れずに半分に折って袋縫いしたらいい感じの気軽な半幅帯になりました。レザーの帯締めしてカジュアルにまとめました。


2018年8月2日木曜日

Self portrait #2 後半です。 着物の関わる資格は何も持ってません。というかあえて私の場合はそれを避けています。 それは私のいるメルボルンでは資格よりも今までやった仕事の作品や経歴が大事だと感じるからです。そして私はこれからもどんどん新しい自分独自の世界にチャレンジしたいと思っているので、もし何かの流派に関わっていたとしたらその先輩や先生方に背いたやり方になってしまったらご迷惑になるかもと、やることを躊躇するかもしれないと思ってしまうじぶんが嫌だからです。私が欲しいのは「修了書」と書かれた紙ではなく、知識と技術とセンスです。 なので自分がメルボルンでプロのスタイリストになりたいと思った時、日本にしばらく滞在してあえて資格を与えない優れた技術だけを提供してくれるプライベートの先生のところを選んでいくつか行きました。 もちろんその前から着物は大好きだったので、独学で振袖は着せられる技術は持っていましたが、細かい技術などは先生方から学んだことはたくさんあります。 今でも南半球で1人で孤独に勉強したり、帯結びの練習したりして、コツコツと頑張ってはいます。 最初は自分のことを知る人は誰1人としていませんし、「着物スタイリスト」なんて言葉も多分メルボルン初の人間なので。「なんじゃそりゃ?」で仕事なんてもちろんもらえません。なので最初はタダ働きをたくさんして自分をアピールです。「私こんな事できるんです!」てのをSNSなどを利用してモーレツアピールでした。だんだんタダ働きでやったスタイリングの撮影の写真が集まって それを発信してると、なんとなく人が集まって来て、なんとなく理解してくれる人が出て来ました。それでも今でも文化の違いで理解してもらえないことは多々あります。これはこれからの私にとっての課題ですね。 でもこれはかなり特例です。日本でスタートするとなったらまたかなり違うと思うのですが、あいにく日本で仕事をスタートしたのではないので、その辺はあまりアドバイスしてあげられません。ごめんなさい・・ それでも大きな会社とかに入らない限り、「着物スタイリスト」だけで食べていけるまで稼げるようになるにはかなりのとこまで行かないと無理かもしれません。私も販売やレンタル、色々やってるからまだ細々となんとかなってますが、全然今もこれからも金持ちにはなれそうな気がしません 笑 とにかく勉強だけでもそれなりに出費のある世界です。 んでもこんなの事言って負け惜しみに聞こえちゃうかもしれないけど、着物スタイリストとしてビジネスをスタートしてお金以外の素晴らしいものをたくさん得ました。 それは人との出会いです。この仕事を通して着物関係のみならず、世界中の素晴らしい才能を持った方々とたくさん出会うことができました。ただの1人のお母さんだった私の世界が一気に大きくなりました。そしてこんな私を応援してくれるお客様と仲間がたくさんできました。これは本当に幸せなことです。 そして着付けが終わったお客様が自分の姿を見てパッと笑顔になる時、自分の勧めた着物を嬉しそうに買って売れた時、「イエーーース!」と叫びたいくらい嬉しいです。なので結果私としては本当にやってよかったと思っています。 日本には素晴らしい着物スタイリストさんがたくさんいらしゃいますし、スタイリストさんのみならず、着物に関わる全てに素晴らしい技術を持った方がたくさんいるまさに海外にいる私から見たら着物のメッカです(当たり前だけど)。是非、雑誌でもネットでもいいので、着物に携わるたくさんの仕事をチェックして見てください。しれば知るほど着物は面白いです。私はしばらくはこんな南半球の片隅で多分細々と自分独自のやり方を模索して行くと思いますが、それはそれで、私も人生だと思って楽しんでやっていきたいと思います。 答えになってたかなぁ・・・ なってなかったらすいません。


Self portrait #1 数日前にとても素晴らしい質問をいただきました。自分のことを考える良いきっかけにもなり他にも同じことを思った方たちの参考にちょっとでもなればと、この方に了承を得て公開で回答させていただきます。 超長文で、2回に分けてお届けさせていただきます。 Q、 初めまして。大学2年で今年の春成人式の振袖をきめるために、はじめて着物の売っているような場所に行き着物に興味を持ちはじめました。そしてインスタでsalaokabeさんのアカウントを見つけて着物のスタイリストになりたいと思いました。けれど何から始めれば良いのか全く分からず、無知な状態です。よかったらどのように着物スタイリストになったか、どのようなことが必要なのか教えていただきたいです A. 大学2年生の時点で着物の美しさに目覚め、将来の夢も考えられた時点でもう素晴らしいです。 私がそのくらいの時期は着物わざわざ着る意味も分からず、 毎日楽しく遊ぶことしか考えてませんでした。 さて、どうやったら「着物スタイリスト」になれるか。という質問なのですが、それはとても簡単です。「はい。私は着物スタイリストです。」と言った時点から着物スタイリストです。 着物スタイリストは国家試験をパスしなければ、違法であるとかは全然ないので、着付けも、着付けの師範免許も民間資格というなかでの事なので、これが無くては違法で着物スタイリストになれないということはありません。はっきり言って言ったもん勝ちです!学校に行かねければとか着付け教室に通わなければとかではありません。私のスタートもこんなもんでした。もともと着物は大好きでよく着ていたので、口コミで着付けができる人みたいに広がって、自分で着てる以上に人に着せるのが自分でも面白くなって来て下の息子が小学校に入る機会に「自分の好きなこと仕事にしてみたいな」てな感じでオフィシャルにビジネススタートさせました。だからこの時点で「言っちゃったもん勝ち着物スタイリスト」ですね 笑。 でもその前に「プロの」とつくとちょっと変わってきます。 プロの着物スタイリストとはその提供する技術や知識に対してお金をクライアントもしくは雇用会社が支払う価値があると認めたとき、つまり報酬が発生した時に初めて「プロの着物スタイリスト」と言えるのではないかと思います。 一言に着物スタイリストと言ってもその道は様々です。ホテルや結婚式場、または撮影現場で着付けを担当するスタイリストさん。着物屋さんで働くもしくは経営しながらお客様にアドバイスをするスタイリストさん、フリーランスでアドバイスや着付けを提供するスタイリストさんなどなど。私のは一番最後のカテゴリーになりますが、私個人に限ってはかなり特殊なのであまり参考にならないかもですが、後で話します。 一番の結婚式場などで働くスタイリストさんはその着付けコースがある学校に通うのが一番近道だと思います。会社やクライアントからの要望を100%時間内で形にする高い着付け技術が必要な現場ですね。日本の会社とかだったら民間資格ではありますがある程度名の通った資格があった方が入社しやすいのかもしれません。 2番目の着物のお店やさんのスタイリストさんは、その店の持つ個性を理解し、そのお客様に合った着物をアドバイスできる着物に対する高い知識とセンスとコミニュケーション能力が問われるところですね。どんなお店に行くかにもよりますが、高い着物センスとやる気と知識が共通してものを言いますね。これはその好きなブランドの着物屋さんに行って、「ここで働くにはどうやってしたらいいのですか?」って聞いちゃってもいいかもしれません 笑。 3番目のフリーランスですが、これはかなり幅の広いくくりなので一概にはいいかねるのですが、 私に限ってはほとんど「着物」とつく物はなんでも任されちゃうなんでも屋です。 着付け、撮影スタイリング、スタイリングアドバイス、撮影アシスタント、販売、レンタル、着物を使った特殊スタイリング、ワークショップ・・・とにかくメルボルンにそういうことが出来る人が多くはないので「着物」ってついたらあの人に頼めばいいや!的になんでも来ますw まさに隙間産業! 後半へ続く・・


@kimono_biyori_au The August issue Black Tomesode Style. メルボルンの日本語情報誌伝言ネットでの着物コラム Kimono日和9月号は ドレス感覚で楽しむ黒留袖です。 日本国内外でその美しいデザインが人気ですが、格が高いゆえになかなか敷居の高い黒留袖。そんな黒留袖を今回は都会的なイブニングドレス感覚でスタイリングしてみました。 Photo: @rinasmilephotography wardrobe: @kazari_ziguzagu Stylist: @kimono_salaokabe Model: @yuzyblu